株式会社データベースは「水」の管理・維持を担う企業です。北海道内はもちろん、全国各地に支店や営業所を展開し、幅広い事業を手がけています。
今回は、代表取締役社長の清重様をはじめ、若手社員の武藏様、溝井様にお話を伺いました。また、同社では前社長・現社長ともに率先してDREPを受講されており、その取り組みについてもご紹介します。
※このインタビューは2024年10月~2025年9月に提供されたPhase2を受講された方に伺いました。これらのご意見を反映し、2025年10月からPhase3の提供が始まっています。
(2025年11月12日 株式会社データベースにて)
株式会社データベース
代表取締役社長
清重 正樹 氏
公共インフラにおけるデジタル化の推進
下水処理の現場から経営の最前線へ
平成9年、大学卒業と同時に株式会社データベースへ入社した清重氏。「最初に配属されたのは北海道三笠市の下水処理場で、3人という少人数体制のもと、現場業務にあたりました。当時はまだ日本企業が主体的に運営していた時代から、海外企業との競争が始まりつつある転換期。現場での経験は、後に営業職や経営に携わる上での大きな糧となりました。前社長が、『デジタルに強い人材を育てることが急務』との考えから、DREPの導入を決断し、その方針を受け継ぎました。その背景には、業界の将来を見据えた明確なビジョンがありました。
デジタル時代における企業の使命
「水」と「データ」がつなぐ価値創造
社名の「データベース」は、創業者の「データを活用して公共サービスの質を高めたい」という想いに由来するとのこと。その理念の通り、水処理分野でもAIの導入による自動制御や最適化の研究が進んでおり、清重氏は「近い将来にはAIが水道インフラを支える存在になる」と語ります。薬品注入の最適化など、過去の蓄積データをAIに学習させた技術はすでに実証段階に入りつつあり、現場での応用が期待されているとの事です。
社内の変革とデジタル人材の育成
DREPを活用し全社的なデジタル推進へ
デジタル技術の活用を進める中で、大きな課題として挙げるのは「社内のアナログ文化」があると感じること。「特に総務系のシステム化は喫緊の課題であり、AIの導入も含め改革が急がれる」と話します。そうした背景もあり、DREPによる社内のデジタル化を推進され、清重社長ご自身も1週間で全Stageを修了されました。「Stage1は知らない単語など、多くの知識を得ることができ、Stage2・3は演習を通じた実践的な学びが多く、全社員が受講すべき内容だった」と振り返ります。「年齢層による受講の温度差はあったものの、若手社員の多くが『面白い』と感じ、自発的に学ぶ姿勢が見られたことも成果の一つ」と感じたようです。
次世代へのバトン
AI時代のリーダーを育てるために
「これからの経営層こそ、デジタルに理解がある人材でなければならない」、清重氏はそう語り、将来の経営を担う人材の育成にもDREPを活用されています。「前社長からの『全社員受講』の号令を受け、9割以上の社員が期間内にStage1からStage3までの受講を修了しました。DREPの受講を通して社内全体のデジタル基盤が強化された」と実感されています。
最後に、「北海道大学発のDREPはまだまだ知られていない。もっと積極的に発信していくことで、受講を希望する企業は確実に増える」とも話していただき、DREPのプログラムの可能性にも大きな期待を寄せてくれました。
続いて、実際にDREPを受講いただいた武藏氏、溝井氏からお話をお聞きしました。

株式会社データベース
北見事業所主任
武藏 晃彦 氏

株式会社データベース
三笠事業所主任
溝井 友也 氏
現場経験を積み上げた若手社員の声
業務と並行しながらデジタルと向き合う日々
2020年4月に入社した武藏氏は、現在6年目として北見事業所で勤務中。浄水処理場内の中央監視室でのモニタリングを経て、現在は配水池などの運転管理を中心に業務を行っています。一方、2021年に入社した溝井氏は三笠市の浄化センターにて、4人という少人数体制の中で、機械・電気設備の保守点検から中央監視まで幅広く対応しています。両氏ともに現場の第一線で多岐にわたる業務を担う中、DREPを受講されました。
業務へ広がるデジタル活用
DREPで得た知識と実務の接点
溝井氏は「中学生の頃からスマートフォンを使っていたため、デジタルには慣れていました。最近では、ChatGPTを活用してコードを生成する程度の経験はある」と話します。
武藏氏もデジタルについて「自身でシステムを一から組む事はなくとも、これからの時代は知識として持っておくべきだと感じた」とDREPの意義を強調しており、溝井氏も「特に画像解析などは業務での応用が期待できる」と感じています。
デジタルの融合に向けて
若手とベテランが支え合う体制づくりの構築
現場で求められる人材像は大きく変化しています。IT教育を受けて入社する若い世代に対して、溝井氏は「我々にはない知識を持っているので、非常に頼もしい存在」と語ります。一方で、「長年現場で培ってきた経験やノウハウは、若手にとっても貴重な学びの機会であり、世代間で支え合いながら組織力を高めていくことが重要」と感じています。「個人的な考えで実際に聞いたわけではありませんが、従来の業務手法に慣れ親しんだ先輩方の中には、デジタル化を推進する上で心理的な抵抗感が存在するのではないか?」とも感じています。
武藏氏は「熟練者の感覚や経験に基づく判断は属人化しやすく、数値化やシステムへの落とし込みが難しい課題である」、「過去のデータをデジタル化して蓄積し、客観的な視線と平均的な判断をAIにさせて、その判断結果を活用していくことも大切である」と話します。
「今後は、アナログ的な価値を尊重しながらも、若手のデジタル知識を活かし、両者の強みを掛け合わせた協働体制の構築が、真のデジタル変革を実現する鍵となるでしょう」と両氏が語ってくれました。
DREP受講を通じて得た学びと展望
基礎理解から実務活用、そして未来への気づき
武藏氏は1ヶ月で、溝井氏は2〜3ヶ月をかけてDREPのStage1〜3を修了。それぞれが業務と両立しながら取り組みました。「知らないことが多かったので、理解するまで時間がかかったが、Stage1では基本用語の理解を深め、Stage2・3では具体的な活用事例を通して実務に役立つ内容を多く学ぶことができた」と両氏は語ります。
特にBIツールや画像に関するAIなどの技術は、自社業務への展開が可能な実用性を感じさせ、新たな発想につながる貴重な機会となったようです。
さらに、「今後はどの職業でもデジタル知識が求められる時代になる」と感じており、「必ずしも100%の理解を目指す必要はなく、80%程度でも知識を持っていること自体が大きな意味を持つ」、「DREPの受講は、単なる学習にとどまらず、将来の可能性を広げる“気づきの機会”になったので、多くの方が受講することに賛成です」と、両氏ともに語ってくれました。