新十津川町からDREP開始後すぐに受講いただき、わずか4日間でStage3まで修了された木川宜大さん。どのような思いで受講いただいたのか、直接お話をお伺いしました。

(2025年6月24日 新十津川町木川氏事務所にて)

KMC 代表
映像会社DSC(ドローンセッションクラブ) 代表

木川 宜大 氏

地域とテクノロジーをつなぐ挑戦

新十津川町でドローンとAIに取り組む木川氏のリスキリング実践

新十津川町でドローンのインストラクターとして活動する木川氏。前職では、親族が経営する電気工事会社に勤めていました。「電気工事の現場での業務にドローンを導入したいという思いからドローンパイロットの免許を取得しました。現在は個人事業主として、映像撮影や子ども向けの教育イベントの企画・運営など、多角的に事業を展開しています。」
そんな木川氏が、DREPを受講したきっかけは、「自分もデジタルについて勉強しなければならないと感じた、クライアントとの日々のやり取りにありました。」とのことです。
「まわりにはデジタルに強い方が多く、生成AIも今の時代に合っていると感じていました。40代のうちに行動を起こし、昭和世代の考え方を受け継ぎながら、若い世代の未来づくりに貢献したいと思っていたタイミングで、DREPの存在を新聞記事で知りました。」
地域とテクノロジーの融合というテーマにも共感し、すぐに受講を決意したそうです。

知るだけで終わらせない。生成AIの「使いこなし」へ

「DREPの内容は、無料とは思えないほど充実していました。生成AIを全く知らない人でも始めやすい構成になっていて、専門知識だけでなく、地域課題との接点にも触れられている点がとても印象に残っています」
一方で、全くの初心者にとっては、やや難しいと感じる部分もあったといいます。
「私は事前に少し勉強していたので理解しやすかったですが、前提知識がない方にとっては予習が必要かもしれません。ただ、それでも挑戦してみる価値は十分あると思います。特に印象的だったのは、学んだ知識を“どう活かすか”という視点でした。生成AIはあくまで道具。センスと発想力が使いこなしの鍵になると感じました。」
具体的な経験として、「会社を立ち上げる際の書類作成に、生成AIを活用しました。アイデアをスピーディーに形にする手助けとなり、大きな力を発揮しました。」

ドローン教育を通じて、子どもたちに伝えたいこと

木川氏は現在、ドローン活用の人材育成や、物流・災害対応などへの実用化を目指して活動しています。「ドローン業界内での情報収集にもAIを活用しています。英語の専門資料を翻訳・分析し、地域の現場で役立てています。」
さらに力を入れているのが、子どもたちへのドローンも含めたDX教育です。
「子どもたちには、自分の意見を自由に持ち、考える力を育んでほしい。将来、遠隔地からドローンを操作して災害現場を支援するような仕事も普及してくるでしょう。そうした未来の職業の選択肢を、早い段階から知ってもらいたいと思っています。」

経験と技術をつなげる役割として

木川氏は、DREPの効果について、「活用できるかどうかは、自分次第」と語ります。
「正直、合わないと感じる方もいるかもしれません。ただ、実務経験のあるベテラン世代こそ、発想力や応用力があると思います。そこにデジタル技術を持った若い世代が加われば、大きな進化ができるはず。世代を超えたコミュニケーションが重要だと感じています。自分は今後も、ドローンとAIを活用しながら、地域と子どもたちの未来に貢献したい。そんな思いがあるから、これからの社会のあり方を見据え、恵まれた価値ある講座と豊富なコンテンツを、より多くの人に受講してほしいと思います。」